毎日新聞でこんな記事を見つけました。

鳥取市西品治の母子サポート施設「産後ケア やわらかい風」が先月から、赤ちゃんが夜泣きをしたときに親子で駆け込める「赤ちゃん夜泣き保険 すやりんこ」を始めた。施設の代表を務める川口映子さん(54)は「必要な時にいつでも気軽に利用してほしい」と呼びかけている。【小野まなみ】

 「夜泣きがきつくて、夜が来るのが怖い」。サービスを始めようと思ったのは、0歳児を抱えて施設を利用する母親のそんな一言がきっかけだった。「今晩も泣いたらここに来て良いよ」。川口さんが思わずそう声をかけると、その晩は不思議と赤ちゃんが夜泣きをしなかった。母親の不安を取り除けたことが、子どもの安心にもつながったのではないかと考えた。

 鳥取市は乳児の一時預かりサービスを実施しているが、4カ月未満に年齢を制限していたり、利用時間も短く夜間には対応していなかったりする。「行政のサービスは条件が厳しくて、個人のニーズに合わないことがある。赤ちゃんの夜泣きに悩むお母さんを救うことは難しい」と川口さん。困った時に一人で抱え込まず立ち寄ることができる場所があればいいと、電話一本ですぐに対応できるサービス「すやりんこ」を思いついた。

 「すやりんこ」は、あらかじめ「保険料」6000円(双子や三つ子でも同額)を支払うと、赤ちゃんが夜泣きをした時や、困りごとがあった時に応じてもらえる。事前に電話をして「やわらかい風」に行くと、助産師と保健師、看護師の資格を持つ川口さんが応対。鳥取市在住で、満1歳までの子どもと母親なら2晩まで宿泊できる。利用時間は午後9時~午前9時だが、相談があれば時間帯は柔軟に応じる。本人以外が申し込むこともでき、夫からのプレゼントなどとしても使える。

 夜泣きがなく利用しなかった場合は、母乳マッサージなどのサービスに換えることもできる。問い合わせは電話(050・3630・4138)。

毎日新聞2018年3月8日 地方版より引用

これってすごいですね!

赤ちゃんの夜泣きで母親も眠れず、なぜ泣いているかも分からないし、疲れるし、どうしようもない・・・!!!

という体験は赤ちゃんの時期にはつきものですよね。

時期がきたらおさまるものなのですが、赤ちゃんが泣いている真っ最中にはそんな余裕はなく、なんとか泣き止んでほしいということしか考えられません。

これって、素晴らしいサービスだと思います。

記事には「行政のサービスは条件が厳しくて、個人のニーズに合わないことがある。」とありますが、本当にその通りだと思います。

私自身は出産後、自費で産後ケア施設に入院しました。

出産前後に、いくつかの産後ケア施設の見学もさせていただきました。

その中でも、札幌市の産後ケア「さんさん助産院」さんを見学させていただいたときのことのお話です。

>>「札幌で2泊3日6000円の産後ケアがスタート!さんさん助産院見学レポート

私の見学直後に札幌市では産後ケアの助成が始まり、2泊3日6000円と格安での利用が可能となりました。

そのことについて尋ねると、「2泊では体を休ませるには短すぎるよね。せめて3泊はして、体を休めてほしい」というのが、運営されている助産師さんの意見でした。

私もその通りだと思いました。

(私の場合は、第一子出産後に3泊、第二子出産後には13泊の産褥入院をしました。)

行政の補助があるとありがたいけれど、利用方法が制約されてしまい、残念に感じられることも多いです。

「やわらかい風」の助産師さんも、行政の補助ではカバーしきれない困りごとがあると思い、妊産婦さんにぴったりのサービスを考えてくださったのだと思います。

このようなサービスを提供する助産院が増えていけばいいなあと思いますが、助産院を運営される方にとってはかなり負担は大きいと思います。

「やわらかい風」さんも、末永く、ご無理なく、この夜泣き対応サービスを続けていかれるようにと、かげながら応援しております。